門松 42
深川のたかばしとほき年賀かな 久保田 万太郎
いやはや、立て続けにブログを三本書くのは、ちょいとくたびれ
るな。したがって三本めは、手抜きで書くとにするとしよう。
わたくし、誰がなんと言おうと美空ひばりの大フアンです。
もう子供の頃から、ぼくの周辺では美空ひばりだらけでした。
にせ近くに八幡劇場なる文化の坩堝がありましたから、夕方にな
りますと、スピーカーの大音量で美空ひばりの歌が聞えてくるん
です。まぁ、映画観に来い、来い、ということなんでしょうが、流れ
る音楽はほとんどが美空ひばりでした。港町十三番番地とか、越
後獅子の歌。ぼくの大好きな、お祭りマンボなんていくら聴いても
飽きませんね、なんせ歌唱力がありますからね。
でもね、あまり聴きすぎたのか、にきびがでるころ、ほら生意気
盛りですから、歌謡曲がいやになりまして、美空ひばりも聴かなく
なりました。ポッスですね。プレスリー、ポール・アンカ、コニー・フ
ランシスに夢中になりまして、そしていよいよビートルズのおでまし
でございました。ぼくのお小遣いは、ほとんどビートルズのレコード
代に消えていきました。二十代はジャズに明け暮れました。毎日レ
コードを買いあさりました。そのころ、竹中労の美空ひばり論という
名著に遭遇しました。読んで、眼からうろこでした。あさはかでした。
偏見に眼がかすんだ自分を恥じました。これからは虚心坦懐に美
空ひばりを聴こうと決心をいたしまして、今日に至っています。
ぼくはまぎれもなく、美空ひばりの大フアンである。