門松 40
せりあげのなりものゝいま初芝居 久保田 万太郎
本来ならば、今日は仕事に行かなくていい日なのであるが、何
の日か知らぬが、本日は祭日ということで、昨日につづき仕事に
云ってきた。結果は、いわずと知れた〇である。これが相撲であ
るならば、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇で全勝優勝である
が、坊主が十五人では、なにやら情緒に欠ける。無粋な感じがす
るではないか。情緒に欠けたり、無粋ならまだしも、坊主は、死を
連想するので、縁起がはなはだよろしくない。したがって、ぼくは、
この〇をお饅頭と思うことにした。そう思うと、お腹がくちくなってき
たら、お茶を入れて、〇をぱくぱく、お茶をフーフーしながら飲み下
したら、どんだけ美味しかろ。そんな夢をみてたら目が覚めた。ブ
ルブルー、寒~
こんな極寒の中で、エンジンを切った車内は、いたって寒い。寒
くないと、自分に言い聞かせても、寒いものは寒い。気持ちでなん
とかなる。このような精神主義に、ぼくは与しない。ぼくは、いたっ
て現実主義者で、イデオロギーなる、さながら信仰心まがいの思
い込みを忌み嫌う。色眼鏡で社会を見渡せば、聞えるものも聞え
ず、見えるものも見えなくなる、のではないか。
お客さんは来るわけない。したがって、終日、読書と資料の整理
に時間を潰した。ぼくの一生は、時間潰しに明け暮れる、のか。