豚のしっぽ 680
山の星ひとりで泳ぐ晩夏かな 高屋 窓秋
ときどき、今日はなにをしようか、ととまどうことがある。その日
その日で何をしていいか判然とはしない。ぼくは会社員でないか
ら、その日その日は、自分で決めなければならない。家で寝てい
てもいいのであるが、それでははなはだ精神衛生的にはよろしく
ない。やはり外に出て働いているという実感がほしいものである。
と云うことで、わが茅屋を出るのではあるが、はたして出るべき
価値があるところがあろうか。答えは否である。なさけないことに
ないのである。しからばどこかかの地に行って、まあ海でも見な
がらおむすびでも食べようかという気がしなくもないが、徳島は
ほとんど瀬戸内海という池みたいな海に面しているので、見てい
てもあまり面白くはない。やはり日本海のような荒々しいさまや、
太平洋のような男性的な姿が見たいのであるが、瀬戸内海にそ
んなものを望んでもいたしかたがない。そででも腐っても海である。
おだやかな海であるが、池や湖をみているよりかはましである。
といいつつも、ほんとうに何処に行けばいいのであろうか。まず
お昼になにを食べるかをきめて、そこから近いところを決めるとい
う手もある。であるからお昼になにを食べようか。王将にしようか。
吉野家にしようか。マクドにしてもいいし、スシローという選択もな
くもない。ということはあるのである。お好み焼きも食べたいな。