豚のしっぽ 613
蝶堕ちて大音響の結氷期 富澤 赤黄男
あのさ、おれって昨年のさ、二月幾日だったかなー。ブログを書き
だしてからさ、自慢じゃないけど一日もさ、休んだことがないんだぜ。
これってさ、才能っていうより、いわば体力のしからしむるところだと
思うんだよね。おれってさ、自分で言うのもなんなんだれど、皆より
優れたところってあまりないけど、はじめたら、なんでも長くつづくん
だよね。それってさ、あきらめが悪いとも言うかもしれないな。鈍感な
んかなア。女もさ、付き合いだすと長いんだよね。まぁ、優柔不断とも
言うのかな、今まで何人も、ぼくから去っていったんだよ。いざ結婚し
ようとするとビビっちゃうんだ。何十年も一緒に生活するのかと思うと
逡巡してしまうんだ。結婚って、考えてするもんじゃないな。勢いだね。
ちょいと考えると、もうだめだね。エイヤって具合に一緒にならなくちゃ
だめだね。相手がさ、若い頃の若尾文子や岩下志麻ならいいように思
うけど、これもさ、きっとだめなようなきがするね。バランスがとれないっ
てことも、うまくいかない大きな原因になるよね。それにさ、女優って精
神は基本的には男なんだよね。女優がさ、女の精神でいられるのは、
相手の男がよほど大物でないと無理だよね。まァ、このへんの話は冗
談なんだけどさ、でも古い女優の名前だしてきたな。もっと若い女優、
たとえば黒木瞳なんかじゃどうだい。これも古いのか、こまったな。流
行の女優の名前がわからないなんで情けないよ。最近の映画観ない
しねー。やっぱり晩春の紀子役の原節子はきれいだなぁー。あれに尽
きるよ。映画監督は小津安二郎さ。こればっかりは譲れないよ。成瀬
もいいけどさ!