花火 515
まだ秋の足音は聞えない。だが、お盆が過ぎると
思はぬ速さで、秋はやってくる。
めまいがするような灼熱と喧騒が、盆踊りで頂点
を極め、日を追うにつれ秋の気配が色濃くなってく
る。もうすぐ秋なのだ。
言い古された言葉だが、一年は早い。何の成長
もないままに、時間だけが過ぎていく。毎日々が繰
り返すだけで、進んでいるのか、あるいは後退して
いるのかも判然としない。そんな不安がある。何も
想像していないから、おこる現象である。
ブログをいくら書いても、カタルシスは癒えない。
しかしおかしいことに、本を読みながら、本を握り
締めたまま、泥のように午睡をむさぼる自分がい
ることである。おもぐるしい眠りだ。惰眠だろうか。
誰の言葉であったろうか。たしか開高健の本に
あったように思う。
もし明日、地球が滅ぶとしても、今日、リンゴの
木を植えることにしよう。これに尽きる。