独り言    7月19日-1-21-501 | はなのブログ

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             西瓜と夏みかん    501
 
           久しぶりに開高健が読みたくなって、県立図書館 
          に行って全集を探したが、全集はみあたらず、おそ
          らくあまり読まれないので倉庫にあるようだ。
           こんなことはよくあるのだ。次々と新しい作家が現
          れるので、本を置くスペースが足らなくなり、読者の
          少ない全集は倉庫のほうにしまわれるのである。こ
          の間まで開高健全集はあった。それは間違いない。
          開高健は好きな作家である。全集の半分は読んでい
          るはずである。全部読もうと思えばとめたであろうが、
          お楽しみは残しておきたいものだ。この体で色川武大、
          高橋和巳、福田恒存、などの全集が倉庫に眠った、ま
          まにしているのは少し、いや大いに悲しくて、そして寂
          しい。
           人間に限らず、命あるものは必ず死ぬ。これは恐ろ
          しいことのようだが、逆に永遠の生命をもつ、不滅の  
          生き物として生きなければならぬとすると、こちらのほ
          うがはるかに恐怖である。老いて、また病になっていっ
          か死ねるから、生きてるうちにしたいことをし、心置きな
          く生きようとする意欲が生まれるのだと思う。
           ぼくは趣味が少なく充分に生を堪能しているかどうか
          は判然としないが、出来うる限りの本を堪能したいと思
          っている。これがぼくのささやかな喜びである。