西瓜と夏みかん 502
空腹と言うことは健康の証左だな。
絶えて空腹感を忘却していたことに気づいた。
何故気づいたか、と言えば腹が減ったからである。
思えばわれら現代人は、ひもじいという感覚を忘れ
ていたのではないか。飽食の時代と言われ、空腹を
覚える前にものを喰らい、国道を車で走れば外食産
業がひしめき合い、しかも安価で手にいるので、空腹
感じる前に食物を口に運ぶので、腹が空くという感覚
がなくなり、そして忘れてしまった。
どんな高価な美食も、空腹でしんぼうたまらず、差し
出されたおむすびと、一切れのたくあんに勝るものは
ないだろう。ご馳走が美味しいのではなく、空腹が食
物を美味しくさせるのだ。
かく言うぼくも、久しく空腹を忘れていた。仕事が肉
体労働でないので、あまり空腹感がなく、ほとんど時
計を見て食事にするのであるが、やはり空腹であるが
ゆえに食物を食らいたいと思う。そのほうがはるかに
食物が美味に感じる。
再び言う、空腹は健康の証左である。好き嫌いがな
く何でも美味しく食べれること。病気ではこうはイカヌ。