_ 鞠と猫 335
休暇というものは忌まわしいものだと思うのは、さて
不遜か。というのはぼくの人生の中でこれほど休みがつ
づくのは、学生時代を除き始めてからだ。そういえば学生
のころの夏休みなんかも初めのころはよかったが、半ば
を過ぎたあたりから、さながら無聊に倦んで時間の長さを
恨んだものであるが、ちょうどそんな感じだ。
ぼくのみならずおおむね日本人は、休暇のつぶし方が
下手なようで、ただ漫然と過ごすようだ。遊びをするのが
苦手なのか、あるいはモノグサなのかはその辺のことは
わからないが、平安末期の歌集「梁塵秘抄」には下記の
歌が収められているので、先人がおりこうさんですね。
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそゆるがるれ