_ 鞠と猫 334
今日の夕食は、先日親戚よりいただいた自然薯を使っ
たとろろ蕎麦である。やはりスーパーの野菜コーナーに寝
そべっている山芋よりか、はるかに自然薯のほうが美味い。
比喩するならば、スーパーの山芋を都会育ちの青白い男子
とするに対し、自然薯は文字どうり田舎の山や川で遊びな
がらのびのびと育った自由児と言っても過言ではない。ス
ーパー山芋は摩り下ろしてもさらさらで粘りが少なく、味も
淡白なのに比し自然薯はあたたかも粘土のように頑固で、
味は濃厚で野趣あふるる風味に富む。
調理はいたって簡単、蕎麦を茹でて打ち上げ、水を切り。
一方で出汁を加熱し、その中へ醤油と味醂を入れ少し甘め
し、その名へ自然薯を放り込みよく攪拌する。できたら丼を
用意し、蕎麦を適量丼の中へ入れ、わさびをたっぷり丼の
縁に付け、先ほどの出汁と攪拌した自然薯を丼に入れ、そ
の上からキザミねぎと、これまたキザミのりをたっぷりのせ
て、ハイどうぞ、おまたせいたしました。