_ 四字と熟語 199
歳を重ねるということは、どうしても否定的なニァンス
で捉えがちだがいかがなものであろうか。確かに忘れっ
ぽくなるし、眼もかすむ。足腰は信じられないほど弱くな
るのは定番。それもこれも、ものの見方である。
では若い頃は、そんなによかったかと言えば、何もか
も欲求不満で、心中に渦巻く目くるめく嵐を鎮める手立
てもなく、途方にくれた日々に明け暮れた思いがのこる。
そして、世界のことも、社会のことすら一知半解の理解
のままに行動し、振り返れば赤面の至りである。
されど今、世界が見えているかと言えば、しかとした
確信もない。ただ昔よりは少々物知りになっているので
は、と言う微弱な願いがあるにはあるが、それも疑わし
い限りだ。そうするならば今までの勉強は、あにはから
んや無駄だったのであろうか。人力なるもの高が知れ
てる。究極は他力である。ぼく自身暗愚を囲う。