突破者 20
苦虫を噛み潰して生きることよりも、毎日笑い転げて
生きる方が健康に良いことはわかっているつもりだ。しか
しどうしたことであろうか。昨今、笑った記憶が全くない。
テレビはほとんど見ないが、それでも家の者が見ている
のが時々耳に聞こえてくるときがあるが、実に下劣であ
る。笑うどころか怒りさえ覚える。特にワイドショウと言う
のであろうか、あれがだめである。司会の不勉強さには
恐れ入る。そしてコメンテーターという奴がまたしょぼくれ
ている。まぁ、自由には喋れないのだけれど、いや、たと
え自由に喋れたにしても、およそくだらないことしかしゃべ
らないだろう。
お笑い番組が、またひどい。若い人なんかは結構笑っ
ているのであろうか。ぼくなんざーテレビを正面から見てい
ないせいもあるのだけれど、時折聞こえてくるタレントの会
話のひどさにむかつくばかりだ。お笑い芸人とよく言ってい
られるもんだ。看板に偽りありだ。退屈芸人とでも名のれ
ばいい。昔を懐かしんでもせんなきことであるが、こういう
向は老化現象か。そういえばぼくが若い頃、テレビを見て
げらげら笑っていると、年寄りがぶつくさ言って部屋から出
て行った記憶がある。そんなことを思い浮かべてみると、ぼ
くのほうに原因が在るのであろうか。ぼくのほうこそ時代の
趨勢から取り残されているのであろうや。