突破者 17
今日は終日雨であった。初冬の雨って陰気でいやだ。
雨という字は、いかにも雨だね。漢字って本当によくでき
ている。一人の人が考えた分けではないであろう、おそら
くは大勢の無名の人々が作り上げ、ひろまったのであろう
けど、つくづく感心してしまう。
漢字が表意文字であることは、いかに劣等生のぼくで
も学んだ。ローマ字を表音文字ということも知っている。実
は、このブログをたたくまえにインターネットで調べたので
ある。この辺のあたり狡さがにじみ出ている感じだ。
中学1年生の折り、数学の男の先生が、努力の努の字
を分解して、女の又に力がいるとのたまった。1拍おいてク
ラスは大爆笑に包まれたが、ぼくは、この教師を軽蔑した。
おそらくは、ずっと以前からこのネタを喋りつづけているの
だろう。その時の得意げな教師の顔がいまでも目に浮かぶ。
こんな性格だから、師という奴に出会えないんだ。尊敬し
ているふりをすれば可愛がってくれるのだろうに、これが出
来ない。立派なことを言っているなとか、その人の人柄に心
打たれた、ということが全くない。偉そうなこと抜かすな、誰
かが書いた本を読んで、自分の言葉のように喋っているだ
けだろう、と脳裏の中で言葉が躍る。自分がそうだから、そ
の人もそうだろうと類推するのである。要するにひねくれ者
なのだ。死ぬまで治らぬ。