突破者 13
そう、昨年の今頃ぼくは思案をしていた。パソコンを
購入するや否やを。
すでにぼくの身の回りのほとんどの人がパソコンを
使用している。どうしょうか。
ぼくにはパソコンなるものがどおいうものなのか、全
く理解できず、何人かの人にどういうモノかを訊ねたが、
答えは、何でもできるとか、便利なモノというような抽象的
な回答しか得られなかった。これではお化けをつかむよう
なもんだ。つまり具体的な効用が知りたかったのである。
このへんの事情はブログに何度か書いたが、もう一度
書く。
ある日、仕事でお世話になっている、とある工務店にお
邪魔した折り、そこの社長が「いまどきパソコンできなあか
ん。うちでは猫も犬もパソコンしよるでは、わっはははは」
と、喝破したのである。そしてよく見ると部屋の奥の方で息
子さんがパソコンをたたいていたのである。ぼくは後ろにま
わって、画面を覗きこむと、なんとヒットラーが演説をしてい
るではないか。そして、次に画面が変わり三島由紀夫がで
てきたではないか。いやはやぼくは瞠目してしまった。何が
見たいかと訊かれ、万里の長城と答えると、たちまち画面
にあらわれた。これを見て、ぼくは心の中でこうつぶやいた。
なんでも見れるなら、ひょっとしてアレも見れるのではないか。
これで決まった。買おう。買って飽きるまでアレを見ることに
しょう。イヒヒヒ。