突破者 8
昔日のことである。どれぐらいと言って、ずいぶん
と言わざるを得ない。その辺あいまいなのである。し
たがって恐縮である。
といいながら何をかこうかと思案しているのである
が、毎日こんなことをしているので、ずいぶん頭を働
かせているつもりだが、パソコンをする前は全く使用
していなかったので、やはりポンコツである。エンジン
のかかりも悪く、さながら発動機のごとくエズキながら
起動する。これは身から出たサビで致し方ない。
そうそう昔のはなしを忘れていた。寄る年波には勝
てぬ。
以前ぼくは汽車通をしていた。毎日徳島市まで、家
からおよそ1時間の通勤だった。汽車のなかでは読書
か睡眠で時間を消費した。
元来ぼくは汽車は大好きで車中はもっぱら景色を眺
めるのだが、さすがに何年も汽車にのって窓外を眺め
ても何の感興もなくなり、飽きてくるのである。それゆえ
もっぱら読書と睡眠の時間に使ったが、ときおり美しい
娘さんが乗車になっていると汽車に乗るのが楽しみだっ
た。何人かのそういう人がいたけれど、いっのまにか行
方不明になられた。今ではどうしているのやら、おそらく
はどこかにお嫁にいったのであろう。そんなたわいもな
い話でもうしわけありませんが、ぼくにとっては、少し感
傷的になる話なんです。