天国への階段 2
こんなことってありませんか。ぼくはよく昼食の後
昼寝をするのですが、目覚めたあとしばらく脳が機能
せず、なにがなんだか判然としない状態に陥ることが
ある。まわりを見渡して状況を手さぐりするのだが、依
然として自分がおかれている様がりかいできずに、脳
が勝手に判断をくだし、あッ、学校にいかなくちゃ、なん
て見当違いなことになってしまったりする。しかし、しば
らくすると、その判断が間違いに気づき、現在のぼくを
見つけだし驚愕にいたる。
いやはやなんたる時間の浪費をしてきたのであろ
うか。一日々はそんなに無駄なおくりかたをしたと言う
自覚はないのだけれど、ふりかえるとなんだか釈然と
しない。こんなことを皆さんおもっているのであろうか。
ぼくはこれといって誇れるものなどなにもない。学校
の成績たるやいつもビリだった。親の見栄で大学に行
ったけれど三流である。資格もなにもない。
一度こんなことを思ったことがある。ぼくが東大法学
部を出て、弁護士になり、ヨメに映画スターをもらった
自分を想像したのだ。二分ほど脳が働いたのだが、意
外に出てきた答えは諸行無常だった。やんぬるかな。