隅田川 4
昨日のつづきで申し訳ないけど、京都って濃密な都市
ですな。歴史的な名所旧跡があまたあるし、文学の舞台
になった場所も沢山ありますね。
それほど魅力に溢れる場所なんでしょう。一度京都で
暮らしてみたい気分がありますが、京都人はいけずみた
いなので田舎者とばかにされるかもしれません。しかし、
京都といえば、かって阿波の三好氏が支配した街なので、
ぼくとしましては田舎者よばわりされるのは、はなはだ釈
然といたしません。
なるほど阿波の歴史たるや、京都に比すれば、さながら
牡丹の大輪と菫の一輪のごとき乖離があることは認めざ
るを得ません。しかしながら田舎者のぼくといたしましては、
田舎者であることになんら恥じることはありません。それは
ぼくのまぎれもない属性であり、それを背負って生きざるを
えません。否それはぼくの運命です。
かってぼくにとっては東京が憧れの街でした。しかし今は、
そうではありません。人間の欲望をあおる消費文化の象徴
に、東京はすぎません。いわばアメリカの文化のコピーです。
このような物質的欲望を充足していく方向には人間の未来
はあり得ません。京都のような古いものを大切にする精神に
こそ人間の希望があると思います。