独り言   5月23日 | はなのブログ

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           隅田川    3

 ひょんなことから、以前から探していた本が見つか

った。どこで見つけたといえば、勿論わが家において

である。

 ぼくちんの家はそれほどの大邸宅かといえば、否と

いわざるを得ない。どこにでもあるフツーの40坪ばか

りの家である。しかるに、このようにな行方不明の本が

何十冊ばかりあるのだ。それらの本等を見つけ出すの

は至難の技で、偶然に出てくるのを待つしかない。

 見つかった本は、京都の文学地図という書名で、京都

新聞社編、文芸春秋刊なのである。たしか徳島の古本

屋で見つけ購入したものだ。

 古本屋の書だなで見つけ、取り出して、本をぺらぺらと

めくると、梶井基次郎の活字が目に飛び込んだ。おやっと

思い、もしか、と期待した。やはり的中であった。以前から

檸檬の果物店を見たいと思っていたのであるが、果たして

願いがかなった。店頭に並べられた蜜柑だろうか、手に

ろうとしている、おばちゃんが写った写真が掲載されている。

寺町通とある。おばちゃんの後ろを時代がかったセダンが

走っているので、ずいぶん古い写真である。店の名は八百

夘と書いてある。北朝の御所の近くのようだ、一度行ってみ

たい。そして、チューブからしぼり立ての絵具のような檸檬を

一個買って、丸善へ行き、美術全集を積み上げ、そのうえ

に檸檬をおいて帰ってくるのだ。

ええっ、丸善なくなっているの、もうっー。この檸檬どうしよ

うか。何かいいアイデアはありませんやろか、どうどすえ?