独り言   5月4日 | はなのブログ

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        祇園と干し柿    4

 毎日がどきどきするような具合だったら、どんなに

いいかな、なんて空想したりすることが時折あるけど、

それはかなわぬことで、むしがよすぎることだ。ほとん

ど毎日は平凡で退屈なしろもの、こころよいどきどき

なんて皆無である。

 そういえば、賭け事にあんなに夢中になるのは、お

金を得ると言うよりもそのどきどきをあじわいたいが

ためかもしれない。くわえて恋とか、あるいはけしから

ぬ浮気なんかにもエモイワレヌそのどきどき感がある

模様、人間の営みから無くなるわけはないさ。

 民俗学は不案内だが、たしかハレとケなる概念があ

った、と脳漿が主張するのであるが、これなども人間の

社会生活がいかに厄介なものであるか、いやそれゆえ

に無聊を慰めるために演劇、舞踊、歌などが発達した

ものと思はれる。もうしおくれたが、ハレは祭儀などの非

日常的なもので、ケは日常そのものである。ハレという

節目があるがゆえに、ながい日常の退屈に絶えていけ

るのである。しかるがゆえに、恋とか、浮気、賭け事、あ

るいは芸術一般すらハレなる概念のうちなる人間の仕業

と言わざるを得ない。あァ、ぼくのハレは何処に。