祇園と干し柿 3
キャベツのみならず、ほとんどの野菜が高騰している
ので、しばらくは我慢しようと思っていたやさき、思わぬ
人から沢山の野菜をいただいた。しかるがゆえに夕食
は野菜炒めとあい決まった。こういってはなんだが、ぼ
くの野菜炒めはことのほか美味い。これはぼくの自惚
れなのではなく、家族一致の事実てある。だから、あっ
というまに食卓から消えてしまう不思議。
料理でもなんでも、家庭の事は、得意な人、苦になら
ない人、てがあいてる人がすることが我が家のルール
と定められ、これに不都合はない。それぞれが得意な
事、好きなことをやってくれるので、誰もがやりたくない、
例えば、お掃除等は土曜日の昼から全員ですることに
成っている。目の届かないところは、ぼくと妻がすること
になるが不満はない。むしろ楽しくすら感じる。こういう
家事全般が好き、というより苦にならない気質がぼくも
妻も持ち合わせているみたいなのだ。ありがたい限り
である。つまらない喧嘩を妻として、二、三日妻と会話
がきえた時も、掃除が済んで、おたがいに少し疲れた
あとで、妻が入れてくれた熱いお茶をすすっているうち
に、お互いの心のもやもやも雲散霧消してしまい、つま
らぬダジャレに妻が笑ってくれる。これで喧嘩は終わり
なのである。欲を言えばきりがない、足るをしる心、これ
が肝要である。