鰻と犬 4
今日は仕事である。仕事はありがたい。仕事によ
ってぼくは社会と繋がってている。仕事こそ最大の
暇つぶしである。おまけにお金にさえなる。
気障になるのであまり言いたくないが、ぼくはお金
はあまり興味がない。欲しいものがないからである。
将来が不安というのがお金をありがたがる理由であ
ろうが、だとすると不安を安心に逆転するに足る金
額をはじき出さないと、限のない金額のために働く
はめにおちいってしまう。
お金に興味がないといって、無報酬で働くのはいや
だ。このへんなんか矛盾がありそうなんだけど、さに
あらず。仕事は他人の、あるいは他の組織の利益の
ために働くのであるから、無報酬はしゃくにさわる。し
かし、他人、あるいは他の組織の利益でないためな
らば無報酬でもかまわぬ。いわゆるボランテアである。
困っている人々がいて、その人々のお役にたつので
あれぼ無報酬でもかまわぬ。無報酬おおいにけっこう
である。ただし、政府や役人の怠慢や無作為が原因
でおこった事故・事件は手伝いたくない。奴らのほくそ
笑む面を思うと反吐がでるからである。悪しき官僚制
にわれらは無力だが、せめて彼らに協力しないことが
せめてものぼくのささやかな抵抗である。