まほろば 1
クラウデャ・カルディナーレって本当に素敵な女優
さんだと思う。おいらは映画が大好きで、たくさんの
女優を見てきたが彼女が一番好きな女優だ。「ブー
ベの恋人」や「刑事」のなかで演じる彼女は、明らか
に貧しい階層の女であり、無知で無教養なのである
が生命力にあふれた希望を具現している。美しい姿
態に似合わぬしわがれた声、ハスキーボイスとでも
言うのであろうか、これもまたフアンにとってはたまら
ない魅力であり、ここちよいのである。
以前スクリーンで読んだのであるが、普段のクラウ
デャはスッピンらしいのである。推して知るべし。本
物の美人は化粧などいらぬのである。
「山猫」の彼女は新興ブルジョワの娘役だったが、
これもまた光り輝く存在をしめした。おいらはクラウデ
ャのブロマイドを見るにつけ品を感じるのだが、どうい
う分けか彼女を使う監督は、彼女にそれを要求してな
いようだ。それはそれで致し方ない。彼女の溢れんば
かりの生命力に重きをおいているのであろう。
「刑事」のラストシーンの、逮捕された恋人の車を追う
クラウデャの走るシーンが忘れられない。お尻が大きく
て決してかっこいい姿ではないが、ラテン系の女の絶望
が身体全体で表現されていた。