独り言   2月20日 | はなのブログ

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        流転と啓示   30

 投資の拡大で所得が増えると、消費も増える。だが、

消費の拡大は所得を刺激して、さらなる所得の増大と

消費の拡大を生む。

 投資に依って増加した所得は、消費を増加させ、消

費の増加は更に所得を増大させる。この循環する現実

の波及効果を分析するには、ケインズの理論は出発点

に過ぎなかったのである。

 サムエルソンは、ケインズの乗数理論に「加速度の原

理」を加味する事でこの問題を解決し、動態的に景気の

循環とその波及効果をつかむための精密な理論を確立

した。

 経済学は「総ては、総てに依存する」経済現象の均衡

を分析・解明する事を目的としている。しかしながら経

済全体の一般均衡は、あまりにスケールが大きく、複雑

過ぎてとても手に負えない、と言う事で、マーシャルは市

場の需給に注目して分析のツールを生み出した。財の

価格の均衡点を見出す「部分均衡」の理論である。

 経済全体を研究対象とするマクロ分析の視点はケイン

ズに依って齎されたものだが、そこから新たな分析のツ

ールを生み出し、誰にでも使える形で提示したのはサム

エルソンである。彼はケインズ理論を読み解き、ワルラス

からヒックスへと受け継がれた「一般均衡」分析の理論を

完成させた。        終わり