独り言   2月3日 | はなのブログ

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        流転と啓示   13

 ケインズ理論の功績は、セイの法則の必然的結果

として供給側だけに分析の感心が集中していた古典

派の理論構成を批判し、需要分析にも光を当てた事

である。ケインジアンのなかにはややもすれば供給側

の分析を等閑にするという欠点を見出せない事もない。

 古典派のケインズ批判はここに目を付けたのである。

 ケインズ理論に依れば、完全雇用に達しない限り物

価上昇は起きない筈であった。しかし60年代において

も失業があるのに物価上昇が進行していた。

  60年代後半、ベトナム戦争が泥沼化し、米国経済

も弱り始めインフレが加速すると、ケインズ政策も効

果がなくなってきた。失業とインフレとは容易に代替し

難くなってきたのであった。これを機にケインズ経済学

に対する批判が有力になってきた。

 1967年、フリードマンはケインズ政策の急所である

失業率を下げるためのための政府による財政支出は

少しも効果がない。それはGNPを少しも増大させず金

利を上昇させ民間投資を減退を生じさせるだけである

と唱えた。

 その後も、フリードマンの主張を更に徹底させたルー

カスやサージェント達が反ケインズの中心となった。

 彼等は合理的期待学派と呼ばれた。その理由は、合

理的期待という概念で人間の経済行動を説明しようとし

たからである。      つづく