独り言  1月22日 | はなのブログ

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     流転と啓示   2

 比較優位説をわかりやすく説明したのがサムエル

ンである。彼の名著経済学の中で、有能な女性弁

士に喩えて比較優位の合理性を説いている。この

性は弁護士としても大変に有能だが、同時に手先

器用で、一般的なタイピストの二倍のスピードで書

を打てる。彼女は果たしてタイピストを雇うだろうか。

それともタイピストの給料を節約し、自分でタイプワー

クを熟したほうが得かーーー。

 正解は、タイピストを雇う。である。敏腕弁護士の報

酬はタイピストの給料とは比べ物にならないほど高い。

自分が打った方が速いとしても、給料を払ってタイピス

トを雇い、弁護士の仕事に専念したほうがより多くの報

酬を得る事ができるかである。

 リカードは様々な理論を打ち立てたが、比較優位説と

並んで、もう一つ重要なのがセイの法則を理論の中心

に据えた事である。セイの法則とは、市場に供給された

モノは必ず売れる、と言う驚くべき法則である。日常の生

活感覚で聞くと、随分と無茶な事を言っているようにも思

えるが、セイの法則はもっと広い意味で市場を捉えている。

国全体の市場を見渡せば、需要は必ず供給と等しくなる。

要するに、総供給にに等しいだけの総需要が生まれるとい

う思想、これがセイの法則である。

     つづく