独り言   1月6日 | はなのブログ

はなのブログ

ブログの説明を入力します。

        門松   6

 立派な行いを、ひとしれずなす人を好むし、尊敬

うしあげる。が、立派なことを人前で言うひとはぼ

嫌いです。巧言令色少なし仁、でおまん。で、ぼく

どうか、といえば少なし仁組なんです。ぼく、はっき

言って偽善者ですね。子供の時から偽善の塊でし

た。嘘、告げ口、悪口、妬み、嫉み、その上要領が

よくて、教師に可愛がられていました。

 小2のとき、女性教師の藤本先生に、授業中先生

質問に手を挙げて、ほかの生徒が「はい、先生。

いはい先生」と言っているのに、ぼくは「はい、おか

ちゃん」言いました。クラス中が爆笑でした。ぼくは

ずかしそうに真っ赤になり、頭を手で掻きました。

 これ、ぼくの計算でした。藤本先生は、笑っているほ

かの生徒をなだめ、「いいのよ、先生はおかあさんと

同じなのよ」と言って、熱い視線でぼくを凝視しました。

先生の瞳のなかに大きな星が輝いていいるのが見え

ました。

 それ以来、ぼくは藤本先生に溺愛されました。クラス

委員、学芸会の主役、日曜日には先生のお家に御呼

ばれ。ぼくはしてやったり、大人なんてちょろいもんだ

と思いました。しかし、クラスのほとんどの生徒が、ぼく

の魂胆を見抜き、白い視線でおどけるぼくをバカにしま

た。わずか小2でぼくは、大人より同級生を恐れてい

ました。いわずもがなで、やんす。ニャロメ。