雪だるま 9
日本の政治改革がうまくいかぬのは、ズバリ官僚制
のせいだな。これは明治以来の宿阿だ。
日本の近代化は自然にボトムアップで成されたもの
ではなく、国家あげての強権的に行われたものであっ
た。それは資本主義のせいりつすら、本来の自由主義
をかなぐり捨てて、行政指導という社会主義的方法に
よるものであった。表向きは近代法と民主主義を標榜
をしているが、これはあやしい。三権も、実は、官僚が
握っているのではないか、とぼくにはそう睨んでいる。
そうでなければ、政権交代以降の民主党の迷走が説
明つかぬ。主権者たる国民の意志ってなんなんだろう。
もっとも国民の意志って言っても連日のマスコミ報道で、
いかようにも捻じ曲げられるから、何が民主主義なんだ
ろうと首を傾げる。正確な情報を国民に提供せず官僚
が独り占めにしているのだから、国民も判断のしょうが
ない。どうも政治家も情報を持っているかはあやしい限
りだ。明治の元勲たちは、大変なお荷物を残していって
くれたものだ。貢献もあったが、だんだん負の遺産が大
きくなっている。
こんなバケモノみたいな官僚制は、どんなに自覚した
国民が戦っても壊れないだろう。軍という官僚の暴走に
よる敗戦にも、官僚は図太く生き残った。国民にとって
官僚制はおんぶお化けだ。民は疲弊しても官僚の高笑
いは止まぬ。官僚は国民にとって獅子身中の虫でおまん。