快楽と独楽 17
四季折々みんな好きだ。夏の暑さも冬の寒さも春
秋、梅雨も台風すら風情があるもんね。女に例えれ
ば、ちびものっぽも、でぶもがりがりも、ぶすも美人
もそれぞれいいところもよくないところもある。完璧
な女なんてありゃしない。
以前米原万里さんの本を読んでいて感心したこと
があった。彼女はご存じのとうり両親の仕事の都合
で、東欧の学校へいったのであるが、日本に帰って
しばしばとまどったらしい。当時の日本では吉永小
百合が人気があったが、それが万里さんにはどう
しても理解できなかったのだ。東欧で子供時代をす
ごした彼女は、東欧の文化になじみ、美醜の基準
が日本のそれとずれてしまったのだ。
正悪、美醜、は絶対ではないのである。ぼくらは
文化というサングラスをとうしてモノをみて判断して
いる。モノ自体が絶対的価値をもっているのではな
くサングラスを変えることによってモノは異なる価値
をもっのである。ゆえに文化なるものは、これまた
絶対ではなく、当然に相対的価値にすぎないことを
発見できるのである。
世界中にはたくさんの文化がある。文化に上下
はない。またムベなるかな。