白河夜船 13
振り返ってばかりじゃいられない、まだ明日も明
後日もある。過日をしのぶのは、決して不毛なる
行為では非ず。その中から学ぶこともある。しか
し、やはり生きるのは今日、そして未来である。
人が生きるということは、大海を航海するがごと
し、むろん海図はなく、コンパスもあらず。よすが
は自分自身と他人の経験(つまり本)のみである。
かねがねお話したいと希求しておりましたので
すが、実はお金のおはなしなんです。わしはお金
の奴隷にはなりたくない。お金はわたしの家来な
んです。だから、基本的にお金のために働きま
せん。持っているお金におうじた生活をします。
今まで親からも他人様からもお金を借りたこと
は一度もありません。ましてやサラ金おや、です。
欲しいのに我慢したこともありません。ほしいとき
は買います。その欲しいものがないのです。若い
ときのぼくの欲望の対象はレコードと本でした。
わずかな給料のほとんどがそれらのために消
えました。だからぼくの家はレコードと本で一杯
です。したがって本は図書館を利用して、買わ
なきゃ、とおもった本だけ買っているので年10
万ぐらいしかいりません。音楽もCDを時々買う
ていどで、かってのようなレコードを買うようなこ
っとはしません。お金のことを嫌ってはいませ
ん。一日に10分お金(経済)のことを考えて
います。ぼくはここ数年のうちに今のお金が
紙くずになる可能性がある、と愚考していま
す。そして、その対策もできています。それは
バカな官僚に騙されるのがイヤだからそうし
ただけです。お金のことは勘定にはいってま
せん。おちがついたのでーーーーー。