白河夜船 4
あなたがたとぼくは、天文学的可能性の中で邂逅
してるわけであり、このことの意味は括目に値する
といわざるをえない。それはおよそ川原にあるさざ
れ石の数多のなかからたまたま横になるようなもの
でほとんど考えられないほどの偶然のなせる業とで
も言うほかにない。しかるにほとんどの人が深く互
いの心中を交わりを遂げず、浅き逢瀬に止まって
しまうのは、いかにもやるせない気持ち襲われる。
いらぬお節介、と嘲笑されているのは覚悟してい
る。またそんな大そうなことを求めてインターネットを
しているわけではない、ただの時間つぶし、と言わ
れるかたがたも沢山いらっしゃることであろう。然り、
その言や良し、ごもっともなことである。
しかれども、とあえて言いたい。動機は時間つぶし
でも、そのなかに魂と魂が打ち震える邂逅がないと
も限らない。あるとも言い切れない。それは運だ。
そんなことでもあると思わなければ、インターネッ
トなんざーただの玩具さぁ。おあとがよろしいようで
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