諤諤たる愚人の記 12
いよいよ梅雨さんがおとずれた模様、ぼくは四季がいたっていいもんだ、
と思う。冬の寒さと雪がいい、夏はかくべつ海水浴に麦藁帽、秋は思秋期
人恋しくて紅茶を飲み、晩春の梅雨なんてシェルブールの雨傘なんて連想し
てしまった。ぼくはすっかりナショナリストで、矢でも、鉄砲でももってこいの心
境だ。いやはや命の炎はいよいよ勢いを得てもてあますばかり。こんなことは
絶えてなかった。その実相たるや永遠回帰なのだろうか。はたまた単なる回
春現象なのか、いわく言い難し。
JAZZが聴きたい。マイルスのカインド、オブ、ブルーでもコルトレーンの至
上の愛でもどちらでもいい、崇高なるものに浸りたい。そうすればぼくは再生
できるかもしれない。 ぼくの手帳から
33、お相撲さんにはどこがようて惚れた。稽古もどりの乱れ髪。
34、相撲にゃ負けても怪我さえなけりゃ、晩にはわたしが負けてやる。
35、おお、堪えがたき人間の条件よ。一つの法則の下に生まれながら、他の
法則に縛られて、虚しく生まれながら、虚しさを禁じられ、病むべく創られな
がら、健やかにと命ぜられて、かくも相反する法則によるとせば、自然の意味
とは、そも何か。 フルク、グレヴィルの戯曲(ムスタファ)から
36、大映の便所にありて思うこと若尾文子もここでするかな
37、一休 1394ー1481 世の中は食うてかせいで寝て起きて、さてその
後は死ぬばかりぞ 「死にとうない」 11月21日午前6時 享年87歳