独り言  8月4日 | はなのブログ

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          諤諤たる愚人の記   2

    こんどは吉田が村木の家を訪ねた。

    「なんだい、にやにやしておかしいぞ」

    「いやね、留守かもしれないと思ったんだ」

    「それはききずてできないね。俺の留守をねらってきたのか」

    「まぁそうやくな」

    「やきやしないさ、おまえのいいぐさがへんだからさ」

    「どうだい、そのごパソコンのほうは」

    「このあいだね、へんなことがあったんだ。きいておくれよ」

    「きくさ、どんなことだい」

    「おれがね、ブログしてたんだ。そしたらコメントがはいったんだ。初コメでね、

    おれのブログの感想さ」

    「よくあることじゃないか」

    「そうとも、よくあることさ。いろいろ書いて、最後のほうに宮沢賢治の有名な、

   世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はありえない。とニーチェの、ま

   ず自己愛、そして余裕があれば、他者愛。おれは賢治のテーゼは正しい。でも

   おれはニーチェの言葉に救われたことは、俺個人の感想だけど、感想もいけな

   いのか。思想をジヤッジにかけるな、と言ってね。俺はジヤッジなんかしてない

   ぜ。賢治のテーゼは正しい、と言っているのにね。ただ俺はニーチェの言葉に

   救われた、と言うとジヤッジしたこなるのかね?そもそもジヤッジしてなぜ悪

   い わからない。ただ賢治の言葉が息苦しい、と書いたんだ。これかぁ?」 

    「それさ、そんな人にとっては賢治は神様だから、ちょつとしたケチも気に

   入らないのさ。なんにも言えないな」

   「批判もできないのか、ファシズムだなぁ」

   「そんなおおげさなものか、ファンがアイドルをけなされたので、怒ったのさ」