独り言  6月14日 | はなのブログ

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           便所考  VOL4

    ぼくが高校に入学した時、便所は男女共用だった。そのうち木端役人たる先

   生もきずいたのか、やがて男女べつべつの便所ができた。先輩たちはさぞや

   苦労したであろう。これで問題が解決したかといえば、先に書いたようにそうで

   はありませんでした。

    ある日、休み時間に友人といっしょにトイレ行ったとき、ガラの悪い男子学生

   がやってきて大の個室のドアをあけたのです。あっと、そのおとこは声をあげ

   た。なかに先客がしゃがんでいたのだ。

    「こんなところで、クソするなよ」と、ガラ悪は声をはなちドアをバタンと閉めて

   さっていった。これはしかしあきらかにガラ悪が間違っている。この個室はそう

   いうことをする部屋なのだ。ガラ悪のように喫煙室として使用してはいけない。

   ちなみに、全てのドアのカギは壊されている。このように閉鎖的な組織では常

   識が通用せず、力があるものが規則を作るのである。軍しかり。カルトしかり。

   組織にはかならず組織エゴがうまれる。

    ぼくもそんな光景があるので、トイレをあきらめて、校庭ををはしり隣の桑畑

   にとびこみズボンえを下ろした。さわやかな風が吹いていたのを覚えている。あ

   ぁ助かった。やゃ、紙がない。あわてていたのでそんなことは頭になかった。ど

   うしょう、頭の中が白くなった。トイレで紙を使うようになっなのは最近のはず、

   では昔はなにを使っていたのか?とまわりを見渡せば、なんと桑の葉、神はぼ  

   くをみすてなかった。御蚕さんには悪いけど、6枚ばかりいただき、清潔におそ  

   うじ。やれやれとベルトをしめたが、なにやら視線を感じ、ふりむくと、桑畑の葉

   の間からとおくで老人がこちらを見ているではないか。しかし彼はぼくをとがめ

   なかった。彼のことをいまでもキリストだったと信じている。