ぼくが銭湯をすきな本当の理由
ぼくは平凡な人間で、これといった才能とか特技はありません。といって、生活
力がないわけではなく、そこそこの人並みの生活をしています。今は、結婚して
妻と男と女の子供二人がいますが、生活に不満はありません。長男の真佑は1
3歳で、今なまいきざかりで反抗期です。長女のミミは10歳でかわいいです。ふ
たりは、ぼくの宝ものですが、いつかは、ぼくや妻からはなれてしまうのかと思え
ば感傷的な気分になりますが、さきのことを思ってくよくよするのはいけせんよ
ね。
本題に入ります。ぼくは以前、飲む、打つ、買うの三拍子で妻を泣かしていま
した。給料を渡すどころか、妻のおこずかいを使い込むやらの、ダメ亭主で、何
度も妻が実家に逃げ帰るやらの始末でしたが、娘のミミの寝顔を眺めていると、
後悔をして、どうにかどうらくはやめることができました。
かといって、人間なんの楽しみもなくては、つまらないですので、銭湯がぼくの
唯一の楽しみなのです。もちろん家にはお風呂がありますが、家の風呂と銭湯
は似て非なるもので、べつものです。
徳島市にある新町湯というところえいってます。湯船にはいり、した唇ぎりぎり
に湯につかる気持ちよさは、なにものにも代えがたい至福の時です。このあい
だ、ある発見をしました。ゆぶねから、身体を洗っている男たちを観察している
と、股間から異なものがぶらぶらしているのを眺め、苦笑してしまいました。ぼく
はあの角度から自分の異をながめたことがないので、こんなに見えるのかと、少
しなさけなくなりました。そして、こう思ったのです。女にうまれなくてよかった、と