ぼくの想い出にのこる本 4
ある日、渋谷の大盛堂でニーチェの善悪の彼岸と道徳の系譜を思いつきでか
いました。難しい本ですが、どうやらキリスト教道徳の批判らしいのです。それと
絶対の批判らしいのです。ニーチェは本当によく人間の本質を理解してます。た
しかにニーチェ思想は戦争とか貧困の根絶には役にたちませんが、絶対を標榜
するドグマ批判には有効だとおもいます。
フロイトの学説は想像力の勝利です。夢判断とか精神分析入門しかよんでませ
んが、人間の心の働きが自我とか無意識の葛藤によりきまる、らしいのです。ど
うもフロイトはニーチェを読んでたふしがみうけられます。
フロイトといえば、岸田秀には驚きました。伊丹十三が対談をしてたので、その
中身が面白かったので、岸田のものくさ精神分析をかいました。なるほどなるほ
ど、平易な文章で、すごい説得力で初めから終わりまでごもっともでした。それに
よると人間はほかの動物と異なり本能が壊れているので、その代わりに幻想(文
化)を創って生きているのだ、ということです。国家も、お金も、恋愛もすべて幻想
なのです。幻想に命をかけることないのです。
岸田氏は、フロイトの研究者ですが、親分よりわかりたすい。わかりやすいの
は危険なばあいがあるのですが、ずっと岸田氏の本を読んでいますが、ほとんど
異議なしで、ぼくの思考の10分の1は岸田氏の影響です。
ハードボイルドは推理小説よりすきです。ダシール・ハメット、レイモン。チャンド
ラー、ロス・マクドナルド、はいちページ、いちページをなめるようにして読みま
す。