【使用環境】
NW-A16に直挿し。特に生活音の聴こえない環境で使用。
【デザイン】
真っ黒なプラスチックを使用した質素な見た目で、少々安っぽさを感じます。
ヘッドバンドの厚みは並みで、クッション性も並み。触った感じではクッションがへたりやすそうですが、本体が軽いので心配する必要はないかもしれません。
コードは、左側から片出しとなっています。柔らかめで、癖が付きやすいです。
【音質】
カマボコ。重低音と超高音が聴こえにくいですが、他の帯域はフラット調で音を聴き取りやすいです。解像度は高めで、中域のエッジがキツめです。音の分離はやや悪い~並みですが、音の定位は良いと思います。
音場の広さは、やや狭い~並み。あまり奥行きを感じられません。
情報量は少なめです。聴こえやすい音を拾っている感じ。
【フィット感】
側圧は弱めで、ヘッドバンドのクッション性も悪くなく、フィット感は良い方だと思います。重さが190gしかないので、かなり着け心地が良いです。同じく190gであるATH-M20xより軽く感じます。
【タッチノイズ】
ほぼありません。
【外音遮断性】
少し低めだと思います。
【携帯性】
折りたたみできないので、基本的に自宅外へ持ち運ぶことは考えない方が良いと思います。軽量でコードの取り回しも良好なので、自宅内であれば携帯性は悪くありません。
【総評】
実売価格4000円程度でコレなら、モニターヘッドホンとしてはコスパ良好だと思います。中音域の音を聴きとることに向いていますが、音質的にリスニングにはあまり向いていないと思います。PCやTVの横に置いておいて、イヤホンやヘッドホンを通して音を聴きたい場合に使うと丁度良いです。
5000円以下でモニターヘッドホンとなると、ATH-M20xとCPH7000あたりが有名です。ATH-M20xは、RH-5より解像度が高いものの、低音が少し弱く、付け心地の面で劣ります。CPH7000は、試聴もしたことがないので、何とも言えません。個人的には、高音や解像度を重視する場合以外ではRH-5を推します。
【備考】 ※比較機、エージング具合など
・レビュー内容の変更:2回
1回目:2015年4月13日 追記
→【音質】の情報量について。
2回目;2015年5月17日 修正
→【音質】の解像度と音の分離具合。それに連なって、【総評】の内容。
・比較に用いたイヤホン・ヘッドホン…MDR-EX800ST、ATH-M20x、HA-MX10-B