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個別報告 佐賀のOさん

8/9 ヨコハマ 晴れ 現在34度 暑い!

写真はフレット打ちが終了し、その後フレットファイリング仕上げののちにLR バグスのM-1 ピックアップをマウント直後のショット。
ねじれ&波打ちしていた指板も修正&リフレットと結果 完璧に仕上がっております。

内部でグランドアースへの結線もされていますので、信じられないくらいローノイズでナチュラルなアウトプットサウンドが得られます。
実際にこのt.m.p の一連のセッティング・サウンドはどこの現場でも「なんてナチュラルなサウンドなんだ」と驚かれている様子です。ワタシからすれば当然なんですけどね。

通常のエレアコを弾いている方からすると、t.m.p 設定の楽器では生音がそのまま出音に出ている様に聴こえますから驚くんだと思います。

今日の作業はここまで。明日はWBHナット&サドル加工と最終調整、そして完成まで持ち込みます。
O さん、もう暫くお待ち下さいませ。
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経過報告 2件

8/8 ヨコハマ 晴れ

塗装出来るギリギリの湿度でしたが FRT-TELESA の中塗り処理と
ヘッドの作り替えのオールド・ギブソン/L-7 のヘッドをサンドブラスト処理で塗膜表面を落とす処理を行っています。

ちなみに、このサンドブラス処理では均一な粒の砂のメディアをコンプレッサーで吹き付けて表面処理を施すのですが、馬力のあるコンプレッサーが必要ですし、塗膜の薄いオールドの個体で高々この程度の面積であっても、バケツ1/4 程度のメディア(砂粒)が必要です。

仮にこの個体のラッカー塗装のネックを1本を処理したら、この倍の専用メディアが消費されます。ネック1本分のメディア価格で¥2.000程のコストが掛かる事になります。
ボディではその3倍のメディアが消費されますから合計すると価格は結構なものです。
更にブラスト処理後に生地の仕上げ研磨が当然必要な作業となります。

これがポリ塗装のエレキ1本をブラスト処理するとなると、ラッカーの3倍の量のメディアが必要ですから使用するメディアのコストだけでも¥25.000オーバーに膨れ上がります。

ポリ塗装の剥離は恐ろしく大変なんですよ。庭先が砂粒で一面埋め尽くされますからね。
そのくらい量産品のポリ塗装はガッチガチに覆われているのです。

その他ではOさんのマーティン00028-EC のフレット打ち作業も本日のメニューです。


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経過報告 Mさん FRT-TELESA

8/7 ヨコハマ 夏晴れ

いや~暑い。汗だくでございます。(;^_^A

FRT-TELESA 本日よりカラーリング行程です。ご要望のサンプルカラーを参考に着色しました。

どーいうワケか t.m.p へのオーダー品にはこのようなレッドサンバースト系が多い様に思います。
気のせいかな?

この暑さでもメリットはあります。すぐ乾く事です。その点は助かるなあ。
注意すべきは、蚊の連中です。血欲しいんでしょうねえ。

痒くしないならあげてもいいんだけどね。痒くなるし、塗装中に目の前ブイ~ンと通過された日にゃ楽器に吹き込んじゃいますからね。
それに吹いた後にどーいうワケか塗装品に止まろうとする。
そして塗装が乾くと身動き出来なくなった蚊が表面に貼り付いていたりする。

絶句しますね。「あっ・・・」
で、ピンセットで引き剥がそうとすると細い足だけが塗膜に突き立っている・・・ohh ヾ( ̄0 ̄;ノ

蚊なんて この世から全滅してしまえばいいんだ、なんて思ったりします。(-。-;)


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経過報告 数件

8/5 完璧に夏日 

蝉はミンミン啼いてるし、汗だくで作業しています。

写真はオールドのギブソン/L-7 
燻煙処理とヘッド断面変更とWBH ナット交換が主な作業。
この手のギブソンはヘッドが先に行く程クサビ形状で細まっているので、本来ヘッド面に垂直に突き出る筈のペグのポストが強引に傾斜させられてしまう為に裏面にマホ材を接いで均一厚のヘッドに作り替えて上げる必要があるのです。けっこう面倒な作業です。本日早朝から燻煙処理に入っております。

FRT-TELESA は最後の下地塗装を本日施しております。明日以降は着色作業です。

佐賀の O さんのマーティンー00028・EC は本日指板の修正/精度出し作業からスタートしております。ご本人からはシグニチャー・インレイは消えても構いません、との承諾を頂いておりますが、じゃあガンガン指板を削っていいかと申しますと、それはNG なんです。
基本的に指板上面を0.5ミリ以上削った辺りからサウンドに明らかな変化が出てしまうからです。

この個体はねじれと波打ち状態でして、ねじれは6弦側フラット状態で1弦側が逆ゾリ状態、そして5~7フレットが逆ゾリのピークで持ち上がって、その後12~18フレットに掛けて指板は陥没状態です。

こうした状態は別に珍しい事ではありません。既製品には良くある事です。
特にフレットを打ち込むのではなくてフレットをプレスして圧着させる方式が現在の製造主流ですので、そもそも指板の上面の平面精度が出ていない状態でフレットがプレスされ、その状態でネックに接着されている場合が多いのです。
手工製作では指板がネック本体に接着された後にその上で再び指板上面の精度確認をしたのちにフレットを打ち込みますので最後まで指板精度を追求します。しかしあらかじめフレットがプレスインされた指板をネックに接着した場合、狂いが出ていてもフレットが既にセットされている為に指板修正が出来ないわけです。
昔ながらの職人技が必要無い方法で製造する事が生産性を高める為には必要だからです。現在ではこうした量産型の方式がどこでも採用されています。

ちなみに皆さん、クラッシックギターなどで30~40万クラスを高級品モデルと思ってらっしゃいませんか? 金額的に高いからハイエンドモデルと思ったらそれは大間違い。
手工ギターで50万以下はエントリーモデルです。少なくとも手工製作家はその認識です。

マイスタークラス本人の製作の場合、トップモデルで200~300万、その親方の一番弟子が製作して親方のサインラベルが入ったモノが100万~150万、それ以下は一番弟子が孫弟子に指導/監修しながら、ある程度の小量産化モデルで高い方が70万前後、そして50万以下、ってのがエントリーモデルってのが昔ながらの手工ブランドの製品構成の目安です。

話しを戻します。
例えば、指板にはポジションマーカーが施されますが、あれは指板の中央部分に多いでしょ?
あれがひとつには指板の平面精度を落とす要因でもあるのです。
インレイは指板に施された溝に埋め込まれますが、初期段階では指板面から突起した状態で接着されてます。本来ですとその突出した部分だけを丁寧にヤスリで削り落としておいてから指板全体を整えるのですが、特に固めのシェルインレイはそうした手をかけてあげないと指板の仕上げ精度を落とす要因になりがちです。
下請け作業の現場ではいっきにベルトサンダーで指板上面をざっと削ってしまう為にポジションマーカーがある部分だけグイグイ押さえつけられ易くポジションマーカーの多い指板の中央部が沢山削られてしまう事がよくあるのです。

まあ、量産現場の作業員のオバさん、オジさん達にしてみれば、インレイが出っぱってなきゃいいんだろ! 忙しいんだからさー!って話しです。( ̄_ ̄ i)

ましてや外注作業の場合、そこでは指板周りの作業だけを行っている為に現場の人達は完成品の楽器を見た事すら無い場合も多いのです。ですからどうしても、より早く作業を沢山こなす事が重要になっちゃうんですね。

とまあ、製造現場の実態がどうあれ、要は最終的にいい状態に持ち込めればいいワケです。

作業に当たっては、まずトラスロッドの閉め具合をどの程度にした状態で修正を行うべきかが非常に重要となります。
その上で、ねじれが原因で出ているピークを削り、波打ちが原因で起きている陥没部分との高低差をどう整えて行くか、微妙な修正プランを最初に立ててから修正を行っていきます。

結果、陥没部分の最も深いところを0.2ミリ程残し、盛り上がってしまっている部分を0.3ミリ程度に削りを抑えつつ、最終的に指板上面高が0.5 ミリ以上落ちる事が無い様に修正を済ませました。幸い今回はシグニチャーインレイもギリギリ残っています。
更にはこれから打ち込む新しいフレットに合わせて全てのフレット溝のサイズも変更してあります。後はフレットを打ち込んで行くだけです。

今日の作業はここまで。



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これでしょ

8/4 ヨコハマ 晴れの日曜日

昨日はグタグタに疲れてポンコツのまま熟睡。昼過ぎまで起きれませんでした。
連日の作業で少々お疲れ気味のワタシ。

写真は先程完成させたリバースヘッド仕様のストラト。ボディはワーマス製のライトアッシュ・ボディを設定変更し塗り替えたモノ。
最新の2点支持トレモロ(ゴトー製本体+tmp-ブロックサドルの合体)でリヤーのRHRマウントのSSH仕様。ナットは勿論、WBHナット。

一言で言うなら70'sストラト独自のサウンドの代表みたいなサウンド。
ヴィンテージストラトはある種、プレスサドルのレイドバック・サウンドと言えますが、今回は70's以降のダイキャストサドルのロックサウンドですね。
この2つがスリーシングル仕様のストラトキャスターと言う楽器の2大トーンと言えるでしょう。

もしストラトにこの2種のトーンが備わっていなかったら、こんなにもミュージシャンに愛される楽器にはなれなかったでしょうね。でも実際にはこのトーンが極上のカタチで出せるストラトには残念ながらそうそうお目にはかかれませんけどね。

ジミヘンやリッチーのファンなら後者ですね。パープルの全盛期のリッチーのストラトサウンドはその当時の楽器の作りの粗さが音に出た不安定なものでしたが、あの魅力的なトーンはそのままによりしっかりとバランスした骨太サウンドに仕上がっています。
既にこのストラトのノーマルヘッド仕様でプレイされている方の反応も非常に高評価です。

今回は1本きりのリバースヘッド仕様ですのでローエンドがノーマルヘッド時とは違ってよりラウドです。

今回の2点支持トレモロ仕様のノーマルヘッド仕様は今後も作って行こうと思っています。
これだけ魅力的なストラトを作らない手は無いな、と改めて思った次第です。


試奏器ですからチェック希望の方はメールにてご予約下さいませ。
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終了報告 2件

8/2   本日2件目のブログ報告は作業終了報告2件となります。

最初のCCRは7月中ずっとL.Aでレコーディングに使用されていたHUさんの楽器で、今回無事に帰国してナットをWBHナットに交換が終了。
レコーディング前に交換したらいっそういい音で録音出来たでしょうね。そこはちょっと残念。
でもアメリカの某女性ヴォーカリストのソロアルバムで大活躍して来たそうです。いい子だ。
(^o^)b

2枚目は大阪の I さん分で同じくナットをWBH に変更致しております。
まだ同時に持ち込まれたアコギのメンテが終了出来ておりませんが、終了次第2本共発送させて頂きますね。
8/3  この I さんの2本は8/5昼着で発送済みです。


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余談ですが、

8/2   ヨコハマ薄晴れ

まずは余談としてですが、割と最近に木は朽ち果てるまで生きていて動くものなんですよ、と言う話しをしましたよね。
中にはピンと来てない方もおられると思うので実際にお見せしましょう、と言うのがテーマ。

まず、写真1枚目は使わなかったウオルナットの板材。材木屋さんから5年寝かした材を購入して、それから4年が経過しています。エラそーに そっくり反ってますでしょ。写真1の方
分かり易くする為に「表」とマジックで書いてあります。

で、写真2は反っくり返っていた表側をひっくり返してうつ伏せ状態のまま放置して、4時間経過後の同じ板のショット。どうですたった4時間で反りが戻って平になってるでしょ。

これは最初の表側の状態というのは裏面が接地面ですから表側よりも呼吸がし辛い為に自ら両端をめくり上がらせて呼吸し易い様にしてるんです。それを逆にうつ伏せ状態にすると、今度は反対に反り返ろうとするので2枚目の写真は丁度半分まで反りが戻って平になったところなのです。

ですからあと4時間程このままにしておくと、この面の両端がめくり上がって来ます。
正に最初のショットとは真逆に反り返るって事です。それが8時間程度で起こるわけです。
あくまでこの状況下での材の変化ではありますが、これだけでも木は生き続けているって事がお分かり頂けるのではないでしょうかね。

こんな木を相手に我々製作者は日々戦っておるのですよ。 以上。

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追記  この後にこの材がどうなったか・・ ほ~らね、真逆に反り返って来てますでしょ。

一般的なエレキの塗装が分厚いのも(中にはあれが普通だと思ってらっしゃる方も居る様ですが)
こうした木の動きを塗膜で閉じ込めてしまう為なのです。
エレキの塗装は必要厚の10倍近くありますからね。楽器の塗装としては異常と言えます。

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佐賀の O さんへ 00028-EC に関しまして

8/1   本日2件目のブログは佐賀のO さんへの状況報告です。

写真はマーティンの00028-EC ですが、以前に燻煙処理、ブリッジ段差加工などを済ませてある個体で、今回のOさんのご希望はこの個体が指板面のねじれと波打ち状態なので、その修正を兼ねたリフレットとWBHナット&サドル交換、LRバグスのM1ピックアップの取り付けがそのご依頼内容です。

前回拝見した時と基本的に状況は変わっておらず(以前に施した燻煙処理の影響でネックの暴れは悪化はせずに良く鳴り響いています)その状態を維持しておりますが、相変わらず指板面はねじれと波打ち状態のままです。
問題は14Fフレット接合の楽器ですが、15フレット以降が波打ちでかなり陥没しており最後の指板末端だけがめくれ上がる様に突き出している点です。

悪い事にその指板最後の盛り上がってしまっているところにクラプトンのシグニチャー・インレイが施されておりまして、この盛り上がった指板上面を削り取りますと、たぶんインレイは消えてなくなる可能性が高いという事です。

作業自体は行うに問題無いのですが、せっかくのシグニチャー/モデルの証が消えちゃいますけどそれでも宜しいですか? と言う確認です。
もしくは、あえて指板修正を完全には行わず、打ったフレットの上面だけ整える事も可能です。
その場合はでしたらインレイを残す事は可能です。 

取り敢えず ご返答をお待ち申し上げております。


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経過報告 FRT-TELESAのMさん

8/1 ヨコハマ 取り敢えずは晴れてます。

写真はMさんオーダーのFRT-TELESAで仮セットアップで設定通りになっているか
確認後のショット。

まあ、こうしたフロイト系の設定ではアンダーキャビティーもガッポリとボディトップを掘り下げてボディにトレモロ本体を埋め込む様な設定が多く見受けられ、それが正しい設定の様に思われがちですが、そうした設定ではシンクロのトレモロのサウンドとはあまりにもかけ離れてしまいます。よく言えばラウドなんですが大味の分離の悪い設定の楽器が多いです。

ワタシがそもそも30年前にアンダーキャビティ加工を始めたのは弦ロックしながらもサウンドや弾き心地を異質なモノにしたく無かったからです。
t.m.pに於いてはFRT仕様であってもベックやギルモアが、これならFRT仕様ではあるけど弾いてもいいな、と納得出来るサウンドのクオリティである事が設定時の目安です。

デスメタルの連中がザクザク刻むにしても分離しなさ過ぎのサウンドは音抜けしない為にかえって音量の割には音圧が無いな~的な傾向が出てしまいます。
ワイルドに髪振り乱して弾きまくっても「いったいナニ弾いてンの?」
みたいな ぐしゃぐしゃのサウンドじゃあねえ・・大音量の割には腹に来ないね、って音。

とは言え、Mさんのご要望ってのもありますから、通常のt.m.p設定よりはラウド気味に、アーミングのアップレンジも大きめに設定してはあります。
とは言っても何事もやり過ぎてはいけないのです。

作る以上、フロイト系のトレモロでこれだけクオリティの高いサウンドが作れるんだと世界中のビルダーが驚く様なサウンドにします。
それでなくちゃ~Mさんがワタシを指名オーダーした意味が無いですからね。

このまま、塗装の続きに入りたいのですが本日は湿度が高いので行えません。
来週に入りますと晴れ上がるそうですから一気に塗装を進めるつもりです。
Mさん、完成をお楽しみに。

余談ですが・・ワタシ マキシマム ザ ホルモン 大好物 DVDだって持ってるし(^O^)/

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7/31 #-2  終了報告 CCR-312

7/31 本日2つ目は終了報告です。

先程無事に写真の CCR-312 が完成致しました。

テーマがリバプールサウンド。そしてリッケンとエピフォンのキャラ込みでの新しいギターですからテーマが明確である点は助かりましたが、やはりなかなか行わない設定の楽器でしたから正直難しかったです。

でもテーマは無事にこなせていると思います。いなたいサウンドでありながらメリハリも備えていますし独特のテンション感もコードバッキング時に生きる筈です。

依頼者の I さん、4ヶ月以上もお待ち下さって誠にありがとうございました。m(_ _ )m

8月からのメイン製作は仮セットアップ直前まで進めてあるFRT仕様のTELESAとなります。
引き続き集中して頑張ります。
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