6年生に進級した4月半ば、長女あーと私が小児科を受診した時の話です。
小児科で事情(昨年度のつらい出来事、現在の朝の体調不良による遅刻、(木)(金)は朝から登校してることなど)を説明した後、先生は長女あーにいろいろ聞いた。
あまり親しくない大人との会話が苦手なあーだけど、先生の雰囲気に安心したのか、ポツリポツリと話し始めた。
今一番楽しいことは、放課後に友達と遊ぶこと。
運動会の練習もとても楽しい。リレーが好き。
みんなの前での発表は緊張する。
先生はいくつか質問しながら、あーの回答に
「そうか。そうか。」
と優しく聞き入れてくれた。
そして、「元気の出る漢方出すからね!またいつでも来てね!」と。
私はずっと黙って先生とあーのやり取りを聞いていたんだけど、最後に思わず聞いた。
「私はどうしたら。。。
見守るしかできないんですかね。。。」
「お母さんも苦しいよね。それでいい。子どもを産んだら『お母さん』というものに物理的にはなってしまうけど、いきなりお母さんには誰もなれない。だから悩んで苦しんで、それでいい。」
先生....。
私「いつか、治るんですかね。」
「あーちゃんはとてもいい子だから、治らなくてもいい。人間は完璧でないからね。
とてもいい子だからこのままでいい。このまま大人になっても、十分社会でやっていける。」
先生....。
泣いたよ。
診察が終わってあーと二人でさ、
「来てよかったね。うん。。うん。。よかったね。」
と呟き合いました。
出会いに感謝です。
あーがこうして存在してくれてることにも、ただただ感謝です。