答えはもがきながら   1/12 SOC | 水上哲夫のブログ

水上哲夫のブログ

あちこちで話したことなどを書き綴っていきます。おんなじ話を繰り返さないように・・・

DX関係の相談を受けていると、ITを導入して会社の業務を改善したいという社長さんがよくいる。でも、業務改善に必要だからITを導入するとは言わないんですね。

 

私は、宮城谷昌光さんの著書が大好きです。その大半は中国古代、春秋戦国時代を舞台にしています。

 

その後半、戦国時代も半ばを過ぎると2つの国が台頭してきます。西の端にある秦と、東の端、山東半島の根っこで強大化した斉です。

秦は、治安はいいものの、武力で他の国々を圧迫したり、だましたり割と悪辣なことをやっていました。現代のロシアとか中国に似ています。

一方斉は太公望が始めました。多民族が融合してできた国で、多様な意見を許容する傾向があります。孟子や荀子、孫子などさまざまな学者が稷下の門に集い、諸子百家という言葉が生まれました。現代のアメリカのようなイメージがあります。

 

でも天下を統一したのは秦でした。なぜでしょう。戦国時代はそれぞれの国がより強くなるためにもがき苦しんだ時代です。混沌の中で簡単な答えなどあるはずはありません。

最初に戻れば、これがあればうまくいくなどという単一の道具はありません。我々は様々に考え、実行して少しづつ前にすすんでいくしかないのです。