篠原涼子主演ドラマ、『アンフェア』の原作本。
ドラマの1~4話までが本作を基にして作られている。そこから先はドラマ版オリジナル。
秦さんは元々はシナリオライターなので(今も活躍中!最近は『ドラマ版コナンくん』、『ろくでなしBLUES』の脚本を担当・・・私の記憶が正しければ、たぶん)、さらっとした読み応え。会話のリズムがいいし、なにより、視聴者の目、(読者の目)の気にしかた(媚の売り方)が上手すぎ。
普段小説を読まない人でもさらさらと読めるんじゃないか。
- 推理小説 (河出文庫)/秦 建日子
- ¥620
- Amazon.co.jp
さらさら読めるけど、内容はいい感じにどろどろ。私の場合、シリーズ全作品に共通して、読後に「あーしにてー」ってなる(笑)
一番「あーしにてー」だったのは、第2作目の『アンフェアな月』ですね。また後々レビューしよう^^
『推理小説』なんて題名を付けれるところがまた凄い。(都築道夫じゃあるめーし・・・!ドラマの原作とか軽いに決まってるぜ!)と思っていた私。
こないだ『アンフェア the answer』を見に行きまして、(別に『アンフェア』ファンではない。ドラマも見てないし、篠原涼子が好きなわけでもない。こないだ見た前作の『アンフェア the movie』が結構面白かったのと、失恋したので、なんとなく)それが予想以上に面白かったんですね。
で、これは原作も読んでみるか・・・と(・∀・)
結果、原作の方がしっくりきた私。
『推理小説』は、叙述トリック、になるのかな。
犯人に気づいた後もはらはらして読めた。さすが脚本家。ストーリーが最後まで死なない。
決着後にだらだらしないところもシリーズ全体に共通していいところ。
結構哲学的でかっこいいんです、犯人が、全員。
で、なにより雪平のかっこよさったらない。
ドラマ版(こないだ全部見た!勉強妨害はなはだしいわ!!)の雪平よりちょっと賢い(笑)
まあ、探偵役ですしね^^
全10作予定、とか俺得すぎる。




