MORE 2001.2月号
新しい役柄で表現の幅を広げたい
ドラマや映画で独自の存在感を示す鶴田真由が、初めて舞台に挑戦。しかも蜷川幸雄、伝説の演出デビュー作『真情あふるる軽薄さ』の2001年版に出演すると言うから必見!
「蜷川さんには、『いつか一緒にやろうね』と言って頂いていて、今回それが実現できて、すごく嬉しいです。もともと蜷川さんのお芝居は大好きで、よく観にいってたんです。非日常的で感覚的なところ、たとえば『草迷宮』で、突然たくさんのまりがドサッと落ちてきたりするところや、ハッとさせられる演出にいつもドキドキしていました。今回も"行列"をモティーフに若者の反抗を描いたこの作品。"行列"に象徴される「体制」や「世間」を崩そうとしては失敗して、倒れていく若い男女の姿がせつない。鶴田さん演ずる女は、時には娼婦のように振る舞い、"行列"を挑発する激しい女性。鶴田さんにとっては新しい役柄だ。「これまではどちらかというとおとなしめで感情を内に秘める役が多かったので、今回のように表に出していく役は新鮮です。外に感情を発散できると言う意味でも、すご~く爽快気分になれるかもしれないし(笑)。ここで新たな表現を身につけて自分自身の幅を広げられればと思ってます。蜷川さんには、それを引き出していただけたら、と期待してます(笑)」
蜷川さんの演出は厳しいと評判だが・・・。「信じて、ついていきます。今回が初舞台なので、どうなるかわかりませんが、新しいところへ飛び込んでみようと思ったこと自体、自分にとっては、とても大切なことだったと思います。
青年役に萩原聖人、謎の中年男に劇団新幹線の看板役者、古田新太、行列の人々に井出らっきょ、つまみ枝豆などの"たけし軍団"とそうそうたるメンバー。個性的な役者人とのからみにも今から期待しているそう。
「みんな何をするかわからない人たちですね。萩原さんは、普段あまりテンションが高くない人。私もそうなので一緒にいて楽ですけど、それが芝居にどう反映されるか楽しみ。古田さんは存在自体がおかしい(笑)。不思議なオーラが押し寄せて来るんです。たけし軍団の方々もポジティブでエネルギーがあるので、その勢いに私も乗っていきたいなと思ってます。もう、この状況を楽しまなければ、もったいない!という感じです」