ラ・ペレグリーナ(巡礼者)と呼ばれた洋梨形の真珠
今まで発見された天然真珠の中で、直径が最も大きな真珠です
私が最初に興味を持ったのは、7年前のエリザベス・テイラーのオークションのとき
当時のお値段で約9億4千万円で落札されました
この真珠はパナマ湾のサンタ・マルガリータ島で発見され、スペインのフェリペ2世に献上されています
オークションの時の記事では、省略されているので、スペインにずっといたように書かれていますが
実はイングランドのメアリ1世に婚約の贈り物として届けられたのです
この真珠をつけた女王の肖像画
40歳近かった女王メアリは、年下のフェリペ2世に夢中だったようです
結婚後数年して亡くなったしまったのですが
フェリペ2世は、さっさと新女王エリザベス1世に求婚
当時の結婚は同盟国探しのためなので、そんなもの
しかし、エリザベス1世にあっさり断られたフェリペ2世は、ラ・ペレグリーナをスペインに持ち帰り
新しい奥さんにプレゼントしています
人から人へ、国から国へと渡り歩いた真珠は 1969年にリチャード・バートンが妻へのバレンタインデーのプレゼントとしてお買上
エリザベス・テイラーのもとに
あの肖像画に描かれた真珠は、現代まで
いろんな女性の胸元を飾り、いまはどこでどうしてるのやら
ちなみに、メアリ1世とエリザベス1世は母親違いで仲良しではなく
メアリ1世はこの真珠をエリザベス1世に残したくなかったので
スペインに返すよう言い残しています
その後、エリザベス1世は真珠をアイコンに真珠だらけの肖像画をたくさん残しています
ラ・ペレグリーナが欲しかったのかな?欲しかったにちがいない!!
お雛様の日に、女の戦いの話でした