明子さんのお店はデパートに中にあります
まいどのことながら、宝飾・時計サロンはお客さんが少なくて
一歩足を踏み入れると あちらこちらからの視線をガンガン感じて…居心地はいまいち
明子さんを見つけるとホッとする花子さんです
「ね、お葬式の時にこの指輪は着けてもいい?」
チラッと見た明子さんから サイン
花子さんの指輪はセーフでした
「でもね、時代で変わるからね~。今は両脇にダイヤモンドくらいは着けてるし」
ショーケースの中のパールの指輪は、ぜんぶダイヤがついています
白い真珠に、黒い真珠、金色の真珠
「ゴールデンはダメだからね」
やっぱりね… 真珠だけど金色は派手だもの
「テレビでお参りする芸能人を見ると、派手にダイヤが取り巻いた黒真珠をつけていたりしてるから、そのうち基準も変わるかもしれないけど」
そんなものなんだー
時代と共に、少しずつ変化しているんですね
でも、一般人の花子さんは絶対に真似をしないように念をおされました
仏事では敬意を払っても、目立つ必要なし ですね