なぜか私がいる会社では仕事やプレッシャー、人間関係に押し潰されて精神的に病んでしまう人が多い。私が所属しているプロジェクトでも以前同僚がそんな状態になった事もある。
誰しも仕事がうまくいかなかったり、同僚や上司からのプレッシャーや厳しい指摘などに耐えられなくなって落ち込んでしまう事は普通にある事だと思う。でもそれが会社として、業界として問題視されるまでになると何か大きな問題が根底にあるのではないかと感じる。
私は現在システム開発の仕事に携わっている。IT系といえば聞こえはいいが、システム開発やシステムインテグレーターに関しては非常に泥臭い仕事である。この業界は私がいる会社に限らずこういった問題を常に抱えている。日経bpの雑誌(日経SYSTEMSや日経コンピュータなど)でも度々この問題は取り上げられている。
こんな事をたまに思い出しては考えたりしてみているのだが、自分に厳しくそして努力を常に積み上げている人はあまりこういった問題には直面しないようだ。もちろん私の主観であり、たまたま私の周りを見渡すとたまたまそういう状況だっただけかもしれないが。
でも精神的に病んでしまう人はどちらかというと大人しめな感じで、仕事に対してもハングリーなタイプは少ない気がする。そしてうちの会社もそうなのだが、明確なキャリアパスというかどういう道に進めるのかが不透明な会社あるいは部署に多いような気がする。
明確なキャリアパスがなくなんでもかんでもやらなくてはいけないような会社だった場合、いい加減な人間の場合はそれを逆手にとってなんでも中途半端にうまく仕事を回す。だが変に真面目な人は暗黙的になんでもやらなくてはいけない状況に対して、とんでもないプレッシャーを感じてしまうのではないか。
上記の内容はあくまで私の推論でしかないが、少なくとも私の周りではそういう状況が多いように思える。幸いな事に私は入社当時から周りの環境や人間に恵まれ、さらに修羅場を何度もくぐらなくてはならないような状況が多かった事もあり、少しは自分の芯というか軸になるような自信があると思える。
ただ誰しもそういう状況を経てきた人ばかりではない。人に求める事は簡単だが、それに対して最後まで責任を持つ事はそうたやすい事ではない。私の仕事は組織で動かなくては成り立たない仕事が多いので、上司・部下を問わず会社組織の中で仕事をする人は心のどこかでこういった事を考えていかねばいけないのだろう。