思い出、それは人をかたどるものなのか
それとも今の自分を映す鏡なのか

振り向けばそこに広がる町並み
この町は自分が歩いてきた証
そして過ちと真実がひしめく町

この町は少し先にも広がっている
しかし今は霧がかかっている

見えるのは一本の道
この道行き、振り返ったとき

目の前に広がるのはどんな町並みなのか
空を見上げる僕
宛てもなく歩きまわる犬
日向ぼっこする猫
草むらで餌を探すてんとう虫

視界が変われば世界が変わる
生き方が変われば世界観も変わる

俺達が普段眺めている草むらは、てんとう虫にとったらどれだけ大きいのだろう

忙しくあっという間に過ぎる一日も、猫にとったらどんなに長い一日なのだろう

犬が見上げる空は俺達が見上げる空よりどんなに大きいのだろう

世界は見る位置と感覚で大きくも小さくもなる

どうやら世界は、まだまだ大きく広くなっていきそうだ
死を導く死神

死を誘う天使

それは夢か幻か

人は時に自ら死神に手をのばす

その先のかすかな光の幻想を求めて


恐れをなす物は天使に光を求める

そしてやはり天使は光の幻想を映し出す

それが天使の微笑と死神の大鎌をもつ悪魔だとも知らず

人は藁をもすがる思い出手を差し伸べる。