全日本フィギュアが終了しましたが、今日の神宮スケートも
超満員の賑わいを見せていました。
うちの娘は、今日をもって、4年ほどやってきたスケートに一区切りをつけ、
卒業することにしました。
今日は神宮最後のレッスンとなりました。
「今日で最後と思うと、ちょっと寂しいね」と娘も言っていました。
でも、時間は限られるので、何かを選択しなくてはなりません。
娘の場合は、スケートは自らあきらめることにしたのです。
おもえば、幼稚園の年長さんのころからやり始めて、
ほぼ週末だけでしたがこつこつやって、1級の受験レベルにようやく到達したかな???
くらいのところで終了です。
手元には初級のバッジと、多くの思い出が残りました。
いろんな友達、先生方との出会いがありました。
よく頑張ったと思います。
最初は、よちよち歩きで
そのうちぐんぐん上手になって
個人レッスンへ移行
そこで何度も壁にぶちあたり
時間をかけてクリアしてきました
グループレッスンで一緒だった多くの子供たちは、ほとんど早々に見切りをつけて
リンクを去っていきました
何人かとは仲良くなることができ
会うのを楽しみにしていたこともあります
ほんの一握りの生徒が今はジュニアを目指して
いまも猛特訓を続けています
どこまでやるかという問題はそのうちだれもがぶち当たる壁だと思います
そんな中、うちの娘は、週末だけで何とか細く長く続けてきた
ちょっと異彩を放つ生徒だったと思います
もともとは父娘の週一回の会話の場として始めたスケート
土曜の朝になると、ちょっと嫌がる娘を車に乗せて
道中、励ましながら通ったこともありました。
時には寒いところが大嫌いな妻も、付き添いしてくれました。
レッスン量が少ないので
親子ともども怒られて
しょんぼりして帰宅することもしばしばでした
毎日レッスン受ける生徒に比べて進歩が遅いので
ストレスがたまることも多かったと思います
でもそのたびに「自分のペースでやればいいんだよ」と言い聞かせてきました
少しずつでもやっていれば、進歩はするもので
ジャンプが飛べた、スピンが多く回れた、エッジのチェンジがうまくできた、
と言っては苦労の末に少し先生に褒められて、大喜びしたことも何度かありました。
うちの中で、デパートのエレベーター待ちで、サルコウや、スリージャンプのステップを
練習したりして生活の中にスケートがありました
その姿を見ると自然と顔がほころぶものです
私自身も、多くを学んだと思います。
それは、とても価値あることで、十分ここに来ていた価値があったように思います。
靴を初めて買いに埼玉まで行ったこともありました。
そのくつをはいていった日のこと、先生に「マイシューズだね?」っていわれて
少しうれしそうにしていたことが、つい昨日のことのようです。
コスチュームや、スカートを新調することはそれほど多くはありませんでしたが
何かやり遂げた節目には、購入して、喜んでいた娘の笑顔は宝物ですね。
弁当をもってレッスンにのぞんだり、
休憩には売店のカップ麺をすすって頑張ったり、
時計の読み方を習ったのも考えてみれば
このスケートリンクにかかっている大時計だったかもしれません
初級の試験の時には、少し練習で緊張したものの
きちんと演技でき、初級はほとんどの人が合格するものですが
小さなバッジですが一つ形に残せてよかったなぁと家族みんなで喜んだものです。
人生の重要な一時期に、このスケート場で学んだことは多かったと思います。
先生との一対一のやり取りで、発言すること、意思表示することについて
進歩があったと思うし、きちんと悔しいことでもノートに書いて反省することも
少しは身についたのではないかな
これだけやってきたので
少し大人になってからスケート場に来た時にも
友達よりも少しは上手に滑れるでしょう
それで少しは楽しい時間を過ごせるとしたら
十分です。
レッスンには区切りをつけましたが、たまには気晴らしに、
思い出の神宮に、また娘と滑りに来ようかと思っています。
今日も初めてスケート靴をはくよちよちあるきの生徒さんと
それを温かい目で見守る親御さんの姿があり、懐かしく思い起こしました。
いろんな生徒の笑顔やジャンプ、それを見守り、叱咤する親の姿、先生の指導する姿
ここを訪れればいつも変わらずそれを見ることができるでしょう
今日もそれを後にしました
スケートリンクよ、ありがとうございました。
さようなら。
