こんにちは。TLC for Kids代表の船津です。
ジェンダーレス時代となり男女の性差が少なくなってきました。
男の子らしく、女の子らしく、
男はこうあるべき、女はこうあるべき、
というのは時代遅れのステレオタイプになってきています。
ということを前提に踏まえた上で、あえて、
男女の育て方の違いについて少しお話しします。
当たり前ですが、母親は男性だった経験がありませんから、
男の子への接し方に注意が必要です。
同じように、父親は女性だった経験がありませんから、
女の子への接し方に注意してください!
*私も男ですから男の子の気持ちはよく分かりますが、
女の子については正直よく分かりません。。。
自分と同じ(性別)だと思っていると、
思わぬしっぺ返しをくらうことになります。
一般に男の子よりも女の子の方が、情緒面、知能面、
身体面の発達が早く、子育てはスムーズに進みます。
多くのお母さんは女の子の気持ちに共感できても、
発達ペースが遅く、不可解な行動が多い男の子を理解できず、
それが衝突の原因になっています。
男女は動かし方(モチベーション)が違うのです。
男女の行動原理が分かれば、子どもの「やる気」を伸ばし、
より良い方向へ導くことができます。
男の子は「ほめて育てる」のが基本です。
幼児から大人まで、男性を動かす基本はこれだけです。
身近な異性(母親)から「上手にできたね」「頼りになるね」
「カッコいいね」とほめられ、おだてられると嬉しくなり、
やる気になって行動します。
*父親を動かすコツも「ほめる」です!
一方の女の子は、親が「手本を提示してあげる」のが基本です。
一般に女の子は人間への関心が強く、
人を観察する力が鋭いのです。
親が子どもと信頼関係を築き、
人生の先輩として立ち居ふるまい、
コミュニケーションの手本を示してあげると、
そのとおりにマネしてくれます。
女の子は「ルール/集団の調和」を好む傾向があるので、
「良い手本を示す」→「マネさせる」→「努力を褒める」
を繰り返していくと、どんどん成長していきます。
ところが、しつけや集団のルールを教えるのが難しいのが男の子です。
女の子に接するように母親が手本を示しても、
男の子はマネするどころか、わざと反対のことをしたりします。
男の子は型にはめられること、命令されることを嫌うのです。
「自分で試してみたい!」「人と違うことをしてみたい!」
という欲求が強いのが男の子の特徴です。
このことを知らずに、多くの母親は「いけません」「ダメ」
「ちゃんとしなさい」と命令で動かそうとしますが、
男の子には通用しません。
男の子を動かすには「母親にほめられたい心理」
を利用すればいいのです。
「ママを助けてくれる?」「ママに手を貸してくれる?」
「ママを手伝ってくれる?」と子どもにお願いしてみましょう。
まだ子どもが2〜3歳であっても頼って、あてにして、
お手伝いを頼むと、子どもは一生懸命やってくれます。
子どもを頼るようになると「ほめる機会」が増えます。
「◯◯ちゃんは頼りになるわ。カッコいい!」
そんな言葉を母親から言われると
「もっとがんばろう!」という気になるのが男子です。
また男の子は「競争心が強い」という特徴があります。
この心理も上手に利用すると、
男の子の行動をコントロールしやすくなります。
「◯◯しなさい」ではなく「ママ(パパ)と競争しよう!」
と言えば、たいていの男の子は乗ってきます。
片づけも、勉強も、子どもの競争心をあおってみましょう。
一方、男の子へのNGワードは、
自尊心を傷つける言葉や比較言葉です。
人前できつく叱ったり、「本当にヘタだね」とケナシたり、
きょうだいと比較して「何であなたはできないの!」などは
絶対に言ってはいけません。
男の子はプライドを傷つけると、
本当に言ったとおりにダメになってしまう
という「ガラスのハート」を持っているのです。