隔世の感 | 『時たま山伏、いつもは音楽制作者』

『時たま山伏、いつもは音楽制作者』

クサリ一本で垂直な崖を登ったり、畳一畳もない岩塔の上で日がな過ごしたりする、山伏に憧れる音楽制作者のブログ。

NHKのドラマのスタッフクレジットに編集者である大学時代の先輩の名前をみつける。


週刊誌編集考査。


週刊誌編集者時代、ゴシップ記事に物申すために編集部にやって来たタレントのマリアンに平手打ちを食らったツワモノ。

「マリアンにビンタされた」が名刺がわりになっただろうからこれは編集者としては相当オイシイかったと思う。


こういう"事件"は最近あまり耳にしない。自主規制で無茶しなくなったからだろうか。

隔世の感がある。

ずいぶん前の逸話だから今の現役世代はマリアンビンタを知らないだろう。このドラマへの参加が先輩の新しい名刺がわりになるのかもしれない。





近頃制作される楽曲はイントロがめちゃくちゃ短い。サブスクなどでの配信リリースがメインなせいだろうか。

せっかくお薦めのプレイリストに入れてもらってもイントロが長すぎると歌が始まる前に次曲へ飛ばされてしまう恐れがある。


とはいえ、イントロは僕ら世代にとって「歌」をワクワクさせてくれるプロローグとして結構重要だったりする。

ちょっとしたことだが、こんなところにも隔世の感を感じる。




2拍あっていきなり歌だ。

けれど、クールに少し斜に構えたような歌にいきなり耳を引っ張られた。


僕らの子供世代にあたる彼女。ビートルズはもとよりザ・バンドやらクラプトンらの音楽を小さい頃から親と一緒に聴いてきたようだ。ダニー・ハサウェイやジェイムズ・テイラーら、僕の好きなシンガーのことも好きなようだ。そのあたりのエッセンスが僕の耳を引っ張ったのかもしれない。

さっさと歌を聞かせればわかる、と踏んだのだろうか、と勝手に慮ってみる。


徳島出身、米津君と同郷。

2人とも歌詞にメロに強い意思を感じるのは地勢的な要因でもあるのだろうか