国際化と叫ばれてきて随分久しい。
私が学生だったときも同じようなことが叫ばれていた。それが20年、30年前のことだ。
おそらくそれ以前も叫ばれていたのではないだろうか。ひょっとしてひょっとすると、明治開国以来叫ばれ続けているのかもしれない。
叫ばれてきた割には、日本は国際化しただろうか。
欧米諸国と交流を深めて、様々な文化を取り入れ、文明開化を成し得た。
途上国とも積極的に交流し、ODAやNGOによる活動も盛んだ。
しかし、国民レベルで見てみると、国際化しているのだろうか。
まず、日常的に英語を用いている人は、仕事上そうせざるを得ない業種や職種の人だったり、親族に日本語を話すことが出来ない人だったり、特殊な環境にいるだけだろう。
大半の日本人は、日常的に英語を用いなくても生活に支障は生じない。地域社会に身を置いて、仕事をしたり、勉強をしたり、団欒したりするのが大半の日本人の姿ではないだろうか。
そういう人たちが英語を用いる場面とは、海外旅行に出かけた時ぐらいだろう。
しかも、海外旅行に年に何回も頻繁に出かける人もそう多くはないだろう。年に1回というだけでも多い方だろう。
その傍ら、途上国の人たちが餓死してあの世に旅立ったり、戦争で惨憺たる生活を強いられている人のことを気にかけながら、日々の生活を送っている人は日本全国でどれくらいいるだろうか。
国民レベルで日常的に外国人と交流していて、世界と何らかの形でつながっている人は、一体日本全国にどれだけいるのだろう。