言う側の苛立ち、言われる側の葛藤 | 気分飄々

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端くれキャリアカウンセラーの日常顛末記



力になりたい。でも自分も自分のことで悩む。そしてだからこそ寄り添える。

漂えど沈まず。失敗や嫌なことがあっても飄々と受け流して自己肯定し、大いに笑って明日を見れるブログでありたい。

漂の字 談じます。

 

上の者から評価の高くない社員、よくない社員、日々注意を受けてしまう社員というのはなにも私だけではない。残念ながら。

 

他部門にも部門によっては1人や2人いたりするものだ。

それを見て安堵しているっていう話ではない。

言う方も言われる方も辛いんですよ。

っていう話。

 

別にこっちは知りたくもないのだが、ある部門の社員がその上席者から業務のスキル、仕事内容について日々厳しく注意を受けており、言われる方が耐えかねたのかコンプライアンス委員会にパワハラじゃないかと相談した。

言われた上席者はその委員会から聴取を受けたのだろう。

そこでまた対応に悩み、私の上の者とあれこれ相談してる。

そんな流れが漏れ聞こえていた。

 

言ってきた社員のことは私もなんとなくわかる。

話すこともあるし。

なんか残念。

自信がないのか、うまく動いてくれないとか理解するのが苦手な人。

言われたこと以外のことをやりだして、最後まで目を離せない人。

自分でも説明できないことをやり始める人。

でも真面目。

一生懸命。

その部門はいくつかのチームに分かれているが、何度も移動している人。悪く言えばたらいまわしだ。可能性や活躍できる場を周りも探していたんでしょうね。

 

でも言う方の苛立ちもわかる。

私も彼の入社手続きや入社当初、部門外からサポートもしていたので、どういう立ち振る舞いをしているか想像がつく。

“しっかりしろよ”と言いたくなるのだ。

実際、業務ではチームプレイが必要な中、成果を出せていないらしい。

それを知ってから彼を見てみると、苦悩しているのがわかる。

自分だって頑張っているんだけど。

なんでできない?

どう変えたらいい?

社内で居づらいと感じているのか、人を避けたいのか、休憩時間中に一人でいるのをよく見る。休憩時間中の彼の定位置が決まっているくらいだ。

 

その管理職と私の上とが話していて

「本人には、もう一から出直すつもりで取り組んでくれと言っている」

「新人扱いすることになるけど現状を分かってくれと伝えた」

なんて言っているのが聴こえた。

 

今後の業務上、一人当たりの負荷が高くなることは明らかだから、彼にも当然今以上にやってもらわねばならない。頼むよ。

という気持ちが透けて見える。

このままならすぐ辞めてもらっても構わないという気持ちも見えるけど。

 

言う方は全体を見て言っているんだろうけど、もうちょっと何とかできないもんかな。いっそ嫌われ役と割り切ってスパっととどめを刺すのも一つの方法だし。

本人も思考や感情を停止させずに俺でも他の誰かでも話せる奴を探して一時期的な逃げ場を作ればいいのに。

 

どっちも責めたりできる立場ではないが、お互い寛容に、相手のことを思いやってから考えていこうよ。

 

漂の字 これ、確実に俺にブーメランになって突き刺さる内容なんだけどね。