南アW杯決勝T1回戦 アルゼンチン3―1メキシコ 27日ヨハネスブルク
決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン対メキシコ戦は、テベスの2ゴールを含む3得点によりアルゼンチンが3-1でメキシコに快勝した。これによってベスト8に名乗りを上げたアルゼンチンは、7月3日にドイツと準々決勝で戦うことになった。くしくも、4年前のドイツ大会の決勝トーナメント1回戦と同一カードとなったこの試合、序盤はメキシコがエンジン全開で攻め込む展開となる。しかし、攻撃を仕掛けるメキシコの出はなをくじく思わぬ落とし穴が待っていた。26分、アルゼンチンのテベスがメッシのシュートを頭で合わせてゴールを決めるが、これは明らかなオフサイドだった。これにメキシコ側は猛抗議するも、主審はゴールを認め、アルゼンチンが疑惑のゴールで先制する。これで完全に動揺したメキシコは33分、オソリオのパスミスからイグアインに今大会4得点目となるゴールを献上してしまう。2点リードで完全にリズムをつかんだアルゼンチンは、メキシコに付け入るすきを与えず、2-0で試合を折り返した。ハーフタイムには両チームの選手による一触即発の小競り合いが起こるなど、緊迫した状態の中で後半がスタートする。2点を追うメキシコは、怒とうの攻撃でアルゼンチンゴールに襲い掛かるが、決定力に欠き得点に結び付けることができない。一方のアルゼンチンは52分、テベスがゴール30メートルの距離から弾丸シュートをたたき込み、ダメ押しの3点目をたたき出した。絶対絶命となったメキシコは、グアルダードに代えフランコを投入。4人のFWで猛攻撃を仕掛けると、71分にはエルナンデスがゴールを決めて1点を返す。しかし、余裕のアルゼンチンはここから守備を固めて守りに入ると、最後まで2点差をキープしたまま3-1で勝ち、ベスト8に駒を進めた。明らかに疑わしい判定から生まれた1点目と、相手のミスにつけ込んだ2点目。アルゼンチンには確かに運も味方した。序盤はメキシコが勢い込んで攻めてきた。それでもアルゼンチンは相手に合わせることなく、どっしりと構えた。最終ラインのデミチェリス、ブルディッソ、守備的MFのマスケラーノを中心にがっちりと中央を固め、決定的なエリアへの侵入を許さない。徐々にペースをつかんだ。前半26分、オフサイドとみられたテベスのゴールが認められて先制した。背後からのパスを受けたメッシがテベスへ縦パス。GKと交錯し、こぼれたボールを再びメッシがふわりと浮かせたパスでテベスの頭に合わせた。再生映像ではテベスはオフサイドの位置にいたが、判定は覆らなかった。アルゼンチンは同じ決勝トーナメント1回戦での前回の雪辱に燃えたメキシコの挑戦をはね返し、2大会連続の8強入り。今度は4年前に敗れたドイツと再び準々決勝で顔を合わせる。アルゼンチン・マラドーナ監督「われわれは90分間、素晴らしいプレーをした。1点目は、エラーは起こり得るということだ」。テベス「何とかベスト8に勝ち進むことができた。難しい試合だったが、重要な2点を決めることができて幸運だ。この勝利の味をかみしめて、ドイツ戦に向けてゆっくり休むよ」。ブルディソ「重要なのは勝ったということだ。メキシコのやり方は分かっていたので、ゲームを支配できた。試合ごとにチームは成長している。ドイツ戦は(PK戦の末に敗退した)前回大会の雪辱を果たしたい」